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私の天秤の上、全部いっしょくた

「こたにな々 日記帳」 文から何も気付かなくていい、それだけが私の願い。

「レモン!マッシュルームカット!女の子みたいな声!緑色。」 2005.07.31 

 

2005.07.31

クノシンジ・スケッチブックツアー@大阪digmeout cafe ( w/SILS )」

 

1人で行くことになった。

その知らせが来てからずっと気分はユウウツなままで。

ご飯もあまり食べれず。

行くのやめようか、とか思ったけど

やっぱりクノさんの歌を聴きに行きたかった。

曲を聴くとその気になってきたし!

 

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◆今日のオープニングアクトのバンドの、イラストレーターの人。

「有名な人みたいだし、ライヴ前にまぁ見とくか」ぐらいの気持ちで

梅田で降りてハービスエントのSONYのお店でやってる

中村佑介」の絵の展示を見に行った。

店内のSONY製品と共に絵があちこちに飾られてた。

静かな店内の中で(おぉこれは気まずいぞ!)とか思いながら

ってて、綺麗なぁ)と眺めた。

 

 

!?

 

一瞬目の端に映ったSONY製の液晶画面に「ん?」と感じて、

バッ!と振り向いたら。

色のTシャツを着て、

きれいなマッシュルームカットの男の人?が映っているのに目がいった。

隣を見ると「中村佑介」のフライヤーが置いてある。

 

気付く

 

意外、私のイメージと真逆だった。

アジカンのあの絵やクノさんへのコメントからして

勝手にもっと堅そうな文学的神経質な人かと思ってた。

・・・めっちゃなんか、

やわらかそうや

だって、マッシュルーム!!

なんとなくTV画面をガン見しているのとビックリした事に恥ずかしくなって

インタビュー映像をじっくり見るのはやめた。

ただ、声が印象的に耳に飛び込んできて、

なんとなく残った。

 

-

◆初堀江で迷いながらやっと店の場所が分かったと思った時、

私と同じ方向に2、3人がガヤガヤ通った。

(声めっちゃでかい人居んなぁー)と思ったら

!?って

まさしくあの声、さっき聞いた!

画面の中では水色のTシャツだったけど

今は白地に緑だかピンクだか、的なTシャツ。

目的地は絶対同じなのでなんとなくもう少し経ってから入る事にした。

 

店内へ進むまでクノさんの事でいっぱいだったのに。

ライヴスペースに進むと、

やっぱりさっき見た格好の人が背後の椅子に

やっぱり座ってて「やっぱり中村佑介だー!(出た!)」ってなって。

たまらなく後ろを見たいけど恥ずかしくて振り返れない。

声が一個飛び出てる。気になる、気になるぞ!

 

-

◆中村さんが座ってアコースティックギターを持つ。

喋り声が、この感じはなんて表していいか。

HARCO系?

いやちがう!鼻声男子フリークの私も探り当てた事のない希有な声だ!

もっともっと聞きたくなるような不思議な中毒性があった。

語尾が「〜でね」で、

標準語で関東人かと思いきや、ここぞって時に関西弁が出る。

(す、隙を自ら作り出している!)

やるなと思い。

 

チューニングをしている時間。

整った少し長めのマッシュルームヘアを見ていたら、

今朝めくってきたコーネリアスFantasmaのブックレット写真を思い出した。

 

(まさかな。)と思って歌い出すのを待っていたら

 

まさか

歌声も喋り声と同じく高く鼻声舌足らずで、

このキラキラしたメロディとこのギターカッティングは...

誰が聴いても王道の90年代ギターポップです!

わあぁ!と思って、嬉しくて思わず笑っちゃって急いで口元を隠した。

 

◆2005年「ネオ渋谷系」という音楽ジャンルは確かに

インディーズに存在するけれど、

下調べなしで目の前で新しいギターポップのバンドに巡り会ってしまった。

しかも「初ライヴ」とか言ってて、私立ち会ってしまった。

 

こんなに感激するのも、私は2005年17才高校生で

「90年代渋谷系音楽」が好きなのにもう解散しちゃってたり、

活動形態・音楽自体が変わっている人達も多く。

教室で10年前の事一緒に話す友達も居なければ

ライヴ観に行くも今となってはもう出来ない寂しい小娘で

そんな時に「ネオ」でもない王道のギターポップに出会って嬉しかった。

すごく、すごく。

自分達でも「渋谷系として10年出遅れた」事をMCで言ってて

私はいちいち胸をときめかせていて喜びを噛み締めた。

 

2曲目の曲ではモロに「ダバダバ♪」歌ってて

私の中で「渋谷系」と「感動」と「大好き」の当確が早くも出てしまって、

終わってほしくなくて、

目的のクノさんのライヴも半分くらい記憶を飛ばしてしまった。

(でもクノさんのライヴも素晴らしかったんだよ!)

 

-

◆ライヴ終了後、お客さん達がパラパラ雑談解散し始めて、

FM802土井コマキさんとか中村さんのお友達とかもいらっしゃる中で)

私1人身だし、浮いてるし(よし、帰ろう!)と思ったけれど

やっぱりどうしても直にお話がしたくて、

男の人と話してるのを待って。(めっちゃ長かった)

→(こんだけ長いのもきっと中村さんの人柄ゆえだろうなあと思い。)

→(中村さん自身がおしゃべり好きなのは後で気付く。)

 

 

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なんて言おう、なんて話したらいいか分からなくてやっと出た

「すみません、サインしてください!」に快くOKしてくれた。

 

「どこに書いたらいいかな」って言ってくれる中村さんに

緊張しててわざわざノートの表紙裏の黒いカーボンの面を開いて渡してしまった。

 

その時「なんか書こっか?」って言ってくれて、

私は名前かと思って「あ、じゃあ名前...」って言い終わる前に

私の肩をくるっと横向きに。

 

もうすっかり「対ミュージシャン」みたいな気持ちになっていたので

(わ、私を描いてくれるって意味か!)ってようやく分かって。

失礼ながらも「ああ!イラストレーター!」って一致すると、

「1分くらいジッとしてて」って決め台詞に17才の小娘は軽く落ちた。

 

 

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ペンの音が聞こえる。

時々私を見直す。そしてまた描く。

横見れなかったけど、視線の捉え方が真剣で

自信ない顔の線とか見られてると思うと

1分ってこんなに長いかな?と

いや、きっと、もう過ぎてる

 

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髪の毛がちょうど肩ぐらいまで伸びててハネまくってて恥ずかしかった

 

 

描き上がった似顔絵を見て(すごい!!)って感嘆して

そのままサインを書き込みうつむいたままの中村さんに

「今日初めて見たんですよ。すごい素敵です」とかなんとか熱意を込める私に

中村さんはニコニコしながら何か返した。(もう思い出せない)

 

「(次のライヴの)神戸も行きます」とかなんとか言う私に

頷きながらちゃんと聞いてくれて。

「(対バンの)ゴメス(・ザ・ヒットマン)は僕のやってる音楽なんか

足元にも及ばないくらい、もう神だよ」

「神の音楽聴きに来てください」って。

 

「何才?」と聞かれ、

「17才です」と答え

「17才の夜道は危険だよー!」

「はい分かりました!」とかなんとか。

 

出口に歩き出す私に手を振ってくれる姿が嬉しくて、

思わず手を振り返して「バイバーイ!」

って言ってしまったら「バイバーイ!」って言われてしまい

私は夜道スキップしかけながら胸をときめかせたまま

1時間半をかけて神戸まで帰った。

 素敵な人だなあと思った。

 

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◆そういえば、クノさんは歌う時に目が怖い瞬間があって

すごく自分に厳しい人なんだなと思った。

そしてMCはシュールだった。

うーん、なんかちょっと怖かったな、クノさんって思い出して笑って。

でも曲はとても素直で素敵で、関西まで来てくれてほんとに嬉しかった。

 

一日の始めが嘘みたいに

今日本当に行くのやめないで、行って良かったと思う。

新しい心動くモノを見つける瞬間がいつも

暗い青春期も輝かせる!

 

 

[セットリスト]

SILS (SAILS)http://sailshome.jimdo.com/

1.SAIL

2.スニーカー

3.レモン

4.手紙

5.BIRD

(1曲ごとにMCしてて、なんかカタツムリの話してた。)

 

 

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クノシンジhttp://kunoshinji.net/

1.ポップソング

2.Call Me Back Again

3.グッバイスケッチブック

4.月のシャーロット

5.ペペロンチーノをイタリアで

6.チョコレート

7.Happy?

EN 恋泥棒

EN2 バイシクルレース

 

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◆[後日追記]

夏休みが明けてもっと影響を受けた、

その後の私の進路変更と将来と。 


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◆さらに年数を経て追記(2016年)

そんな私の青春を輝かしたセイルズ(=S▲ILS)が

幾度のメンバーチェンジを経て、

この6年後に「Pink」を、9年後に「YOU」というミニアルバムを出しました。

人生の云々でライヴに足を運ぶ事こそ遠のいていた私でしたが、

しっかり購入しました。感慨深かったです。

中村さんに直接感想を伝えれば良いものを、

そこは私が情熱的で気持ち悪くなりそうだったので

それぞれのリンク先のレビューでどうぞ。

 

 

アフリエイトでもステマでもなんでもなく、

私に1円1銭も金銭発生しないやつです。

ピュアな気持ちが別ベクトルに暴走してるだけだと思ってください。

うっへへへ。