読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

私の天秤の上、全部いっしょくた

「こたにな々 日記帳」 文から何も気付かなくていい、それだけが私の願い。

「赤と青」 2006.07.30 05:41

 

f:id:poetorium:20160323225218j:plain

 

決めた、赤色
それはもう変わらず 絶対である。

だけど
手を伸ばして いつかはなんか触れたいと思う。

すっ、と手を伸ばすのに
高熱の時見る夢のよう

ただ 遠い

空間で ひとつ 息が在った
揺れる水の中で 天井を見ていた

 


【青い絵の具が撒き散らかされて 飛び散った
赤とか黄色とかタイルがハブラシが排水口に
ドドドーッ 水流といっしょに。】


別の画は当然のように頭を描いた 流線型に。

けれど やっぱり私は 同じ場所で
先ほどと同じ天井を見ていたのだった

揺れる水の中で さっきと同じ速度で

何かよこぎって うろこが二枚浮いていた

私がまつげを黒く伏せると

どこかで誰かが白くぷかぷか笑うのだった


「お元気ですか?」

「あれ、そこはコンクリートでしたか?」


淡いグラデーションのかかった薄暗い そこは
まるで、泳げない魚 に出会う時とおんなじ場面で


誰か居るのか確認しようものなら


ブクブクと色の無い泡で 
青いにじみを静かに広げて
元の時間に消えていく

 


私とあなたは、まったくもって 離れていると思う。

 

けれど、冷ややかなそれらは、いつも同じ空間にあり、

願えばいつでも行ける世界である。

 


それを知りながら なぜ私はずっとここに居るのか。

すべては長い時間の夢である。 

冷ややかではあるが、とても優しく、おだやかだ。

 


楽しみは最後にとっておこう。
戻れないこともないだろう。

 

 



ハッ。として、私は赤い靴を履いて出る。

外はさんさん、としている


どこかで ゴホッとむせる声が聞こえて
振り返ったが、夏の日の電柱と陽炎だけだった


いつも思うのは

 


覚めるような青である。