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私の天秤の上、全部いっしょくた

「こたにな々 日記帳」 文から何も気付かなくていい、それだけが私の願い。

「2011.3.11」 2011.3.13

 

夜中、明け方。

 

紺色の深い夜の中

自分の使い道の事とか

考えていて、

こないだ「Radio SAKAMOTO」でやってた、

「Radio やくしまる」を聴きながら

 

もっと高校の時、化学やってれば良かったなあ。って、とか

 

元素記号覚えた教室の窓ガラスを思い浮かべて

考えた

数学1で辞めなきゃよかった。

 

その後、声帯がやくしまるえつこ、か、カヒミカリィみたい

(歌声じゃなくて、圧倒的に普段の話)でありながら、

日常を数学公式の原理にスパッと

当てはめちゃう。

 

それは完全に私じゃない人を思い浮かべながら

 

不思議ちゃん系譜、載る要素ないなって、

答えが出て

朝が来たから眠りに着いた。

 

朝の10時過ぎに目が覚めた

 

「寝て起きてみたけど、

声帯は変わらず、私のままです」

っていうのを報告してから

また眠りに着いた。

 

-  

夜の8時に目が覚めた

開けたツイッター上のタイムラインは

避難所どれそれ、避難経路こっちどっち

で埋め尽くされていた。

流れが速く詰まりすぎていて、

明らかにおかしい、

いつもの殺人予告注意とかにしては、

皆が発言し過ぎている。

 

「誰の、」

「何の、」

「為の」

「避難」なのか

何もわからないまま、

リビングでTVを付けた。

 

小学校1年生の頃、

その存在も分からずに

ブラウン管で見た

 

長い高速道路がぶっちぎれてる

 

あの時見た。

少女の、目と気持ちが

再来をした。

 

でもなぜか、

映像がとてもとても遠くて。

遠すぎて。

こんなに鮮明に。

街が、人が、波に、のまれ、

炎が、家を、山を、焼き尽くそうとしている。

のに

 

なぜか、テレビの奥へ奥へ、

画だけが引っ張られて行くような

脈も、空気も止まった、

なにも感じないままで

 

テレビに向いて立っていた。

 

あぁ、東京の、

事務所の子達は「東京組は大丈夫だろうか」

 

 夜がやってきた。

はじめての、1日目の夜は考えた事もないくらい

とても、とても長かった。

 

好きな東京のバンドが深夜にネット上で配信をすると言った。

こんな日でも彼らは配信で「出て」きたから、

こんな日でも配信をしていた。

 

この同じ時の中で今もネット上で流れる

不特定多数の小さな命みたいな皆の流れる言葉と

さっき目の当たりにした事、

今も同じ日本で起こっている事に対しては

静かすぎる夜の

今まで感じた事のない深さに

どうしていいか分からず

 

心細くて眠れない皆が

集まってきていた。

 

彼らもスタジオで缶詰状態になってる身で

電気も薄暗くとても静かで

やることも何もないけれど。

 

ただ「こわいね」とか

「大丈夫?」とか「すぐ避難するんだよ」

とか言う言葉しか出てこないけれど

 

話す。ただそれだけが

何か今とても必要な事に思えた。

 

だから、身を潜めながら、ネット上で静かに、

ただただ時間を共有する。

 

お話をし合う、

こんなに空気感が伝わった事は

今までになかったと思う。

 

こんな安全地に住んでいる私ですら、

心がざわざわする。

 

何度か配信中にも画面の向こうが揺れているのが分かった。

 

 

陽が落ちると、不安になる。

病気の時の夜がとてもとても長く感じるように

暗闇は長くて、明けないような気がしてくる。

 

ツイッター上では、各地の陽が昇る時間を

誰かが書いて、それを

もうすぐ陽が昇る、がんばれ!

って言って、皆が回した。

 

 

もうすぐ陽が昇る、

がんばれ

がんばろう。

 

 -

2日目の夜はすぐ過ぎ去って、

 

3日目の朝が来た。

何の実感もない。

静かな朝がやってきた。

6時。

 

from神戸 ある朝

 

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 こたにな々

 <解体詩画像 2016年追加>